ごあいさつ
20世紀半ばの昭和25年「子供の家」が開設され、翌年の昭和26年5月5日に、すべての児童の幸福をはかるための児童憲章が制定されました。創始者は前文最後の「児童は良い環境の中で育てられる」を信条とし、保護者の前でいつも児童憲章の前文を力説しそのために尽力して20世紀後半は、女性の労働意識の変化により、保育の要求が増え、保育園の増設が望まれました。0歳児保育が望まれる一方で、0歳児の集団保育については様々な論議がされました。また経済事情や産み育てられない諸事情が社会問題化していました。
この時期に私は、先代園長より栄養士の資格を生かし、幼い命を守るために専門的知識を発揮して保育園で貢献してほしいと懇願されました。
「社会に役立つ人」になりたい。やりがいのある仕事をしたいと高校教諭になっていた私でしたが、目の前に存在する保育問題に取り組み、安全安心な0歳児保育を始めることこそが私の使命ではないかと共感し、栄養の知識を生かしながら保育の道を歩み始め、気が付けば50余年が過ぎました。
核家族の子育て家庭への子育て支援の重要性が叫ばれ、民生、主任児童委員として10数年、保健所の子育て相談等地域の子育て家庭の支援にも努めました。この経験は、保育園入園前の地域の状況も把握でき保育園運営にも役立ちました。
21世紀なって20年、オリンピック開催予定であった2020年に「子供の家愛育保育園」は、卒園児、保護者、地域の皆様のご支援により、創立70年を迎えました。この間、行政、関係機関、保育団体、保育士養成校の皆様のご指導や連携により多くのことを学び、保育に生かしてまいりました。
今は核家族化がさらに進み、父親も積極的に子育てしています。0歳児の離乳食完了までは、家庭と保育園が連携して子どもの発育、発達とともに子どもの食生活を見守っていく必要性を強く感じています。家庭科教育の経験と乳幼児保育の現場での体験を通して「子どもの栄養」は「命の源」であることを、再認識しています。
社会福祉法人「興善会」は、本園「子供の家愛育保育園」設立後、子どもを取り巻く環境の変化から子どもを守り、そして待機児解消のために、「しらさぎ保育園」、「くりはら愛育保育園」と2つの保育園を設立いたしました。
3園ともに「楽しい保育園」を目指して「子どもの心」を大切に思い、創意工夫した園舎と都内の限られた自然環境の中、緑に恵まれ昆虫等が育つ園庭を設備いたしました。
社会福祉法人「興善会」は、「子どものための良い環境」を整え、「愛の教育、保育」「子育て支援」を行い21世紀も地域に貢献してまいります。
理事長としての私は、法人の基本理念を、すべての児童の幸福はかるための「児童憲章」とし、志と使命感を持った職員一同とともに、相手の立場になって「子育て支援」と「次世代の育成」に邁進してまいります。
社会福祉法人興善会理事長 成田 豊子
- 基本理念
-
すべての児童の
幸福をはかるための児童憲章- 児童は人として尊ばれる
- 児童は社会の一員として
重んぜられる - 児童はよい環境の中で
育てられる
の精神を尊重し、子どもの最善の利益を考慮し、いつも楽しい保育園を目指します。
- 保育理念
-
- 『健康な心身で社会に貢献
できる』次世代を育成する - 困難な状況に対処できる
能力を育む - 『保護者や地域における
子育て支援』の貢献
- 『健康な心身で社会に貢献
法人について
創始者である清水賢徳は、戦後復興のため、子どもを背負いながら懸命に働く母親の姿を見て『親が安心して子どもを預けて仕事をするために、自分は何をなすべきか』を日々考え、使命感に駆られていました。そして昭和25年7月15日、子供たちの未来の幸せを願い、また、地域の人々からの要望もあって、私財を投じて個人立「子供の家」を開設いたしました。
その後、昭和33年8月に児童福祉施設として東京都より認可を受け、個人立「子供の家愛育保育園」を設立しました。 「愛の教育」を信念として園名に『愛育』の2文字を取り入れ、清水自らが園長となって保育事業を推進いたしました。
保育事業の公共性、純粋性、永続性を確保し、事業の健全なる進展を図るものとして、平成元年8月30日に社会福祉法人「興善会」として法人認可を受けました。昭和、平成、令和と継続して保育運営に取り組み、そして現在もなお、創立70余年の保育施設を持つ社会福祉法人として、地域に根差し「次世代の育成」へと貢献し続けております。
法人の経営理念
創始者である清水賢徳が戦後、親が安心できる子どもたちの学びの場を提供しようと始めた施設は、現在も創始者の想いを引き継ぎ、子どもの最善の利益のために邁進しております。当法人は、「子供の家」を開設した翌年に制定された児童憲章を基本理念とし、「児童は人として尊ばれる」「児童は社会の一員として重んぜられる」「児童は、良い環境の中で育てられる」の前文に重きをおいて保育に努めてまいりました。
近年では、少子化、女性の社会参加への増加等を背景に保育需要の増加、多様化に伴い、児童福祉施設の役割を十分認識し、地域社会、児童福祉の発展に寄与してまいります。当法人は「児童憲章を尊重した次世代の育成」の理念の実現のため、子どもたちにとってより良い環境・保育(養護+教育)を提供してまいります。
法人概要
- 法人名
- 社会福祉法人 興善会
- 法人代表者氏名
- 理事長 成田 豊子
- 法人所在地
- 〒116-0011 東京都荒川区西尾久7丁目26番4号 [MAP]
- 電話番号
- 03-3893-3373
- FAX番号
- 03-3893-0752
- 法人事業内容
- 第二種社会福祉事業
沿革
- 昭和25年7月
- 創立者が私財を投じ「子供の家」を創立いたしました。
- 昭和33年8月
- 児童福祉認可施設(個人立)「子供の家愛育保育園」が設立されました。
- 昭和47年10月
- 集団給食優良施設として「東京都知事賞」受賞
- 昭和48年5月
- 「日本栄養士会」東京支部より栄養士に感謝状が贈られました。
- 平成元年8月
- 社会福祉法人「興善会」設立認可
- 平成元年9月
- 社会福祉法人「興善会」子供の家愛育保育園
- 平成3年2月
- 第12回「給食メニューコンクール」児童給食部門『入賞』
- 平成25年1月
- 子供の家 愛育保育園 新園舎完成
- 平成28年4月
- しらさぎほいくえん 開園
- 令和2年2月
- ビオトープコンクール2019にてしらさぎ保育園が「日本生態系協会賞」受賞
- 令和2年4月
- くりはら愛育保育園 開園
アクセス
【JR上野東京ライン】
尾久駅より徒歩2分
【都電荒川線】
荒川遊園地前駅前より徒歩7分
近隣の有料駐車場をご利用下さい。